乳児に対する施術の危険性について

◆乳児に施術をしてはいけない

先日、子育て支援をうたうNPO法人の代表女性から独自のマッサージを受けた生後4か月の男の子がその後死亡したという報道が話題になりました。

私共KCSセンターでは、以前より乳児に対する施術は危険であることを各地で説明会を行い呼びかけておりました。

◆乳児への施術の危険性理由

乳児はJoint(関節)が未形成であり、ligament(靭帯)が不十分な為、骨盤部・大腿骨部・椎骨部についての施術は、KCSセンターの先生でも一部の修士号以上の資格取得者を除き、一切行っておりません。

※股関節部を例として掲載致します。

子供の股関節と大人の股関節

乳児に対する施術については国際的に専門資格があり、無資格者の施術は当然禁止されております。

関節が未形成にも関わらず圧力を加えるのは、骨盤部・股関節部・頸椎部・胸椎部・腰椎部、すべてにおいて成長を阻害する恐れがあるのです。

頭部においては生命を脅かす行為となるため特に注意が必要です。

◆日本国内の現状

残念ながら、今回の痛ましい事件で施されたような民間療法は日本国内において、法制化されておらず、素人が根拠のない施術を施している現状が多くございます。

私共KCSセンターは、このような形で素人の乳児に対する施術の危険性が示された事を悲しく思うと共に、今後、同じような不幸が二度と繰り返されることがないよう、施術家はもちろんのことお客様にも同様に正しい知識の普及に努めていく所存でございます。

そして、このような民間療法に対する日本国内における教育制度確立と法制化の為に、これまで以上に活動して参ります。

亡くなられた男の子と、残されたご家族へ哀悼の意を捧げます。